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 ステンレスって?

 

 

 

 

ステンレス(SUS)とは

ステンレスは、英語で「STAINLESS STEEL」 と書きます。

STAIN=よごれ、しみ、錆び
LESS=ない
STEEL=はがね、鋼鉄

つまり、ステンレスとは錆びない鉄という意味です。

ステンレスは一般的にSUS(Stainless Used Steelの頭文字)と表記されます。

ステンレスの特長

鉄は熱処理を行うことによってその強さや硬さや性質を自由に調節することができ、いろいろな用途に使われています。しかし、鉄には錆びやすいという欠点があります。
そこで錆びにくい鉄が出来ないかということで考えられたのがステンレス(SUS)です。

ステンレスは絶対に錆びないわけではありませんが、非常に錆びにくい金属です。

ステンレスは鉄にクロム(Cr)やニッケル(Ni)を混ぜることにより作られます。

クロムは空気中の酸素と結合して、鉄が錆びるより先に、目に見えない透明な皮膜を作ります。この皮膜は非常に強く、傷がついても、ステンレスに含まれるクロムが酸素と触れることにより何度でも皮膜が作られるため、ステンレスは錆びないのです。

ステンレスの用途

錆びにくく、見た目にもきれいなステンレスの利用用途は多岐にわたります。

ステンレスは、自転車、流し台、洗濯機、物干し竿、刃物から、ネジやベアリングまで

私たちの身の回りのあらゆるとことで使われていますが、最近では耐食性の高さから、化学プラントや最先端電子機器、建築構造材にまで利用用途が広がっています。

また、廃棄処分されることになったステンレスも、ステンレス原料として100%再利用することができます。

ステンレスの種類

ステンレスは大きく下記に分類されます。

種類 特長・用途
SUS304 最も代表的なステンレス鋼。耐食性が優れ、機械的性質も良いので、家庭用品から工業用品まで幅広く利用されている。別名「18-8ステンレス」。食品設備・車両工業・一般科学設備・厨房器具に使用。
SUS304L SUS304で溶接後熱処理できない部品に使用。
SUS310S Cr、Ni量が多いので耐熱性、耐食性が非常にすぐれ、高温強度も大きい。
SUS316 オーステナイト系ステンレス鋼のなかでも特に、耐食性に優れるステンレス鋼。SUS304にMo(モリブデン)を添加したもので、耐腐食性、耐孔食性に優れる。ボルト、小ねじ、ナットなどに使用。
SUS316L SUS316を加工しやすくしたステンレス鋼。SUS316は、硬い金属(Cr、Ni)が多く含まれ、加工しにくいので、炭素の量を低くすることで柔らかくなり加工しやすくなる。「L」はローカーボンのこと。
SUS321 炭化物安定元素であるTiが添加され、溶接したままで使用でき、かつ450〜850℃に加熱される用途にも適する。石油精製用備蓄タンク、熱交換器など特殊な用途で使用。
SUS347 Nb、Taが添加され、溶接したままで使用でき、かつ450〜850℃に加熱される用途にも適する。石油精製用備蓄タンク、熱交換器など特殊な用途で使用。
SUS430 価格が安く、家庭用のシンク(流し台)や家電部品などに使用。

 

主なステンレスの表面仕上げ

No1
圧延処理後、酸洗処理した物で表面は銀白色で光沢がなく、耐熱、耐食の工業用にされる事が多い。
2B
No1より表面はなめらかで光沢がある。
#400
2B材を#400番研磨で仕上げてあり にぶい鏡面の様な光沢があり食品、 厨房機器等に使用されています。
HL(ヘアーライン)
 文字どうり髪の毛の様な細い研磨目が長く均一に入った仕上げで広く建材製品等に使われています。
#800 
いわゆる鏡面板で研磨線などが残らない 最高の研磨仕上げです。
 
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